ごあいさつ
平成三十年十二月、境内北参道を「学びの道」と名付けて、吉田松陰先生の語録(ことば)を、明治維新一五〇年を記念して碑群を設置いたしました。松陰先生は多くの名語録を残されましたが、今回は先ず二十五の語録を選定いたしました。
参拝や世界遺産見学で同地を訪れる皆様に、松陰先生の「志、⾄誠、学問への想い」をより気軽に知っていただくと共に、観光を見据えた継続的な地域振興の一助となる活動を目指しております。
この「学びの道」を維持・発展させ、松陰先生の「志」を未来へ向け継承していく為に学びの道の整備に関しご浄財を賜りたく、お願い申し上げます。
下記をご⼀読の上、何卒ご協⼒を賜りますれば幸いです。
名誉宮司上田 俊成
宮司白上 陽一郎
句碑について
「学びの道」は世界文化遺産に登録された『松下村塾』のすぐ隣を通る参道です。
道の両側には、松陰先⽣が残された珠⽟の⾔葉25点を句碑として設置し、散策しながら松陰先⽣の「志、⾄誠、学問への想い」を学べる道となっています。
年間約80万⼈(平成27年)が訪れる松陰神社の新たな観光名所として、参拝される皆様に親しまれています。
また、令和2年には学びの道を通る参拝順路のご案内板も整備され、参拝される方の多くが通る道となり今後さらなる発展が期待されています。
学びの道に立つ句碑(右奥の建物は世界遺産の松下村塾)
監修による躯体デザイン
句碑の躯体デザインは、博多駅前広場や銀座晴海通りなど公共空間のデザインを手がけてきた、九州大学芸術工学研究院教授 森田昌嗣氏の監修によるものです。
透明なポリカーボネートの盤面上に松陰先生のお言葉を配置し、浮遊感のあるデザインとすることで、言葉を際立たせているのが特徴です。
また下部に照明を組み込むことで夕方から夜にかけて光の演出をすることも可能とし、夜のイベントも開催していけるように配慮されています。本企画では、この句碑の盤面にご芳名を掲載いたします。
【受賞歴】
日本サインデザイン賞2019
地区デザイン賞受賞
デザイン監修 九州大学芸術工学研究院教授 森田 昌嗣氏
1954年生まれ。都市環境等の研究実践活動を行う。1994年度から2012年度までグッドデザイン賞審査委員を務める。生活空間とそのエレメントの研究・開発・計画設計を中心に、産学官・社会連携プロジェクトにも携わっている。
主な作品は、東京都の銀座・晴海通り、西新宿地区、福岡市・西中島橋などのパブリックデザイン。サインやファニチャー、素材開発等のエレメントデザインでグッドデザイン賞など多数受賞している。